エヴァンゲロス・サラフィアノス

 1959年生まれのギリシャ人で、現在スイス・バーゼル在住。
ギリシャで稀に見る才能のピアニストとして高く評価されている。16歳でピアノを習い始め、すでに1年後にはアテネ音楽大学のピアノ科に入学し、6年後の1982年には、同音楽大学の最優秀賞を獲得して首席で卒業。

 音楽と並行して、1977年から1983年までギリシャのパトラス大学で医学を学び医師を志したが、音楽教育学で世界的権威者であるゲルペス教授(ベルギー)の強い推薦により1983年から音楽家としての道を歩んだ。1982年ギリシャ全国「ジナ・パッハウア」ピアノコンクールに優勝。同財団の奨学金を獲得してスイスに留学し、バーゼル音楽院でエフラー教授に師事。1987年に同音楽院でソリスト資格証書を取得して卒業。

1986年に「ヴィンタートゥール・ピアノ80」コンクールに優勝し、同時にギリシャで最も権威の高い「アレキサンダー・オナシス財団」の奨学金を獲得。
1987から1991年にかけて、バーゼル市のスコラ・カントルム・パジリエンシス古典研究音楽院でゴベルツ教授、ローザンヌ音楽大学でサルトレッティ教授に、ピアノフォルテとチュンバロを師事して修了証書を取得。
1988年からスイスのチューリッヒ音楽大学で教鞭をとる傍ら、ピアノコンクールの審査員を務めたり、カナダ、ギリシャ、日本で公開レッスンを行っている。

初期バロックから21世紀の現代音楽までレパートリーの幅が広い。スイス内外(ギリシャ、日本、カナダ、ドイツ、エジプト、フランス、イタリア)を通して、グラン・モンタナ(スイス)、カイロオペラ開幕式(エジプト)、アテネ(ギリシャ)、サントリーニ島・ロードス島・テサロニキ(ギリシャ)、ボスラノツ・マルティヌ(スイス)の国際音楽フェスティバルに参加すると共に、各種コンサート、ラジオ生放送、ラジオ録音などで、ソロピアニストとして幅広い活動を行っている。

2005年2月には、ヨーロッパで指折りの国際アテネ・コンサートホールにおいてリサイタルを行い大成功を収めた。2006年11月にも同ホールでバッハのピアノ協奏曲を、2007年2月にはギリシャ北部テサロニキの音楽ホールでラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」の難曲を見事に演奏して満席の場内を沸かせ、国際ピアニストとしての地位をゆるぎないものにした。

これまで6度来日し、東京・大阪・京都・神戸でリサイタル公演を行った。2004年4月に民音の主催による神戸松方ホールと大阪いずみホールでのピアノリサイタルでは、美しく練り上げられた音や澄んだ詩情と歌を備えた演奏が大好評を博し、多くの聴衆に新鮮な感銘を与えた。